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るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-を読んでレビュー

こんにちは。ひろきてぃです。
この前、久しぶりに漫画を購入しました。ずっと楽しみにしていた作品だったのですがついに発売されました。

その漫画は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』です。
現在ジャンプSQ(スクエア)にて連載中の作品となっており、るろうに剣心の続編となります。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)


るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-とは

連載時期 1994〜1999年
作者 和月伸宏
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
巻数 28巻

北海道編の前作に当たる作品です。連載開始が今から24年前なんですね。そして連載終了してからもう19年も経っています。

連載当時私は、まだ小学3年生くらいでした。当時からジャンプは読んでいて色々な作品を読んでいたわけなのですが「るろうに剣心」は特にめちゃくちゃハマりました。

新撰組や維新志士、幕末、明治維新という言葉はこの作品から知りました。どの言葉も小3だった私には、刺激的でエキサイティングで衝撃が大きかったです。

少年誌で連載していたにも関わらず主人公が少年ではなく、しかも元人斬りという経歴を持つ主人公が印象的でした。

北海道編を買おうとしているあなたは、既に本編を読み込んでいるはずなので、これ以上はふれないでおきます。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (巻之1) (ジャンプ・コミックス)

まだ未見の人は「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の本編を読んでみてください。

さて、そんなるろうに剣心ですが、作者の和月伸宏さんが本編終了後に北海道編の構想があるという話をしていた事がありました。しかし「緋村剣心」という人物の話は完結している以上、剣心の物語は書けないと語っていました。

剣心の息子と弥彦の息子が逆刃刀を巡って一悶着あるという話は書けるかもみたいな事はインタビューなどで話していましたが。

しかし、それから長い時を経て、ついに北海道編が連載されました。

始まりましたよ浪漫譚。

ペラペラとページを開いてみて色々驚いたことがたくさんありましたが、まず感じたのは相変わらず絵が綺麗。

そして、るろうに剣心全体の雰囲気が全く変わっていないという点。それどころか要所要所に新しい試みを入っていてさらに進化している印象をもちました。

例えば、舞台が明治十六年という設定なので前作よりもさらに洋風な雰囲気を取り入れています。

和月先生はその時代の歴史背景をしっかり組み込んで漫画を書きますので、和月先生の創作+史実を上手くミックスさせて服装や武器など違和感なく描いています。

漫画でよくある「そんなんその時代にないでしょ」というモノやツッコミがあまりなくリアルな世界観を作り出しています。

小さな頃、友達と飛天御剣流や二重の極み、牙突の真似事をしませんでしたか?

当時の男の子は、掃除や休み時間にこぞってやったはずです。当然、私もめちゃくちゃやってました(笑)

それは、剣心達の技はものすごくリアルで、実際にありそうな技なので、小学生の子供でも真似できたという点が理由です。

北海道編ではより近代に近いため、敵は前作よりもギミックの複雑な武器を使ってきます。それも、時代を逸脱した作りではないため実際にありそうな武器です。

余談ですが、るろ剣の凝った武器や技を使う敵ってみんなあまり強くない印象がありました。強くないけど、ものすごくキャラクターが濃いという。

癋見とか火男とか観柳とか雷十太とか。

十本刀の張や蝙也なんかもそうかな。
凝ってる割にはって感じ。

逆に強キャラはシンプルな印象がありますね。

宗次郎とか安慈とか斎藤とか翁とか。

宇水は強い雰囲気をかもし出していて、能力も絶対強いのですが、相手が斎藤だったのが運の尽きでした。牙突零式マジかっけぇ。

と、つい嬉しくて話が脱線してしまいましたが、気を取り直して本線に戻りたいと思います。

ここでは『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』の1巻を読んだレビューをしていきたいと思います。

《目次》

あらすじ


明治十六年。伝説の人斬り・抜刀斎こと緋村剣心──剣心が不殺を誓った流浪人として東京に流れ着いて5年。倭杖(やまとづえ)を手に困窮している人のため剣を振るい、妻・薫、息子・剣路と平穏に日々を過ごしていた。

紆余曲折を経て、剣心の宿敵・志々雄の遺刀「無限刃」を継ぐ青年・明日郎、白人との混血児・阿爛、更に謎の女・旭を神谷道場に迎え、賑やかで穏やかな日々が始まった。

そんな中、西南戦争で死んだはずの薫の父・越路郎が北海道・函館で生きていることが判明。剣心と薫は越路郎を迎えに函館に行く事を決める。

“不殺”の流浪人の新たな浪漫譚、開幕……!!

序幕 明日郎 (あしたろう)前科アリ


これが北海道編、最初のタイトルです。序幕となっています。

前編と後編の二部構成になっており、明日郎がなぜ「無限刃」を持っているのかなどが描かれています。そして謎の美少女「旭」や志々雄真実が意外な形で明日郎と関係してきます。

この幕では、懐かしいあのキャラクターも出てきます。某「うふふ」とかが……アレですよ。ここら辺は是非、北海道編を買って読んでいただきたいです。

クスっとした笑いがでるはず(笑)

序幕の前編と後編で明かされる悪太郎の罪科と阿爛の嘘。志々雄真実の遺刀「無限刃」を狙う謎の集団。

『俺と阿爛の 俺達の明日を邪魔をする奴は 一人残らずブッ殺す!!』

そして、悪太郎が無限刃を抜いた時。ついにーー

悪太郎が「無限刃」を手に入れるまでが語られています。まぁ「無限刃」が出てきてる時点で、志々雄が関係しているのはわかっていますよね。悪太郎がなぜ明日郎(読みは同じ)になるのかも見所の一つです。

阿爛というキャラクターも気になりますよね。きっとこの青年も明日郎に深く関わっていく立ち位置になるはずです。彼の存在が明日郎や旭をどう変えていくのか注目です。

そして何より旭が可愛らしい!
めっちゃ可愛らしい。彼女も二人と深く関わっていくキャラクターです。彼女自身も明日郎や阿爛と関わってきっと変化していくのでしょう。

今後の活躍に期待しましょう。

序幕 明日郎 前科アリの前後編の後、北海道編の本編が開始します。

第一幕 明治十六年 神谷道場

かつて明治十一年東京に”流浪人“を名乗る剣客が流れ着いた
人斬りの罪を背負ったその男は血塗られた刀を不殺の逆刃刀に持ち換え
神速の飛天御剣流を以て多くの人々を救うべく強敵 難敵と死闘を繰り広げた

そして明治十六年
新たな浪漫譚の舞台は
北海道ーー

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-から引用

神谷道場とあるので、当然彼らが登場します。
すっかり立派な剣客として成長した明神弥彦。
剣心の妻であり剣路の良き母である薫。
そして、相も変わらず洗濯をしている剣心(笑)

なんか嬉しいですね。穏やかに暮らしている感じがまた良いです。
弥彦の腰には剣心から譲られた逆刃刀を差しており、逆刃刀を譲った剣心は倭杖(やまとづえ)という刀を模した杖を差しています。

剣心は困窮している人を救うため飛天御剣流を振るっています。

悪太郎改め明日郎と阿爛は、神谷道場に門下生という扱いで居候になります。居候になり落ち着いたと思いきやまたひと騒動あります。懐かしの「赤べこ」も登場します。

また店の前に「悪一文字」の手配書が立てかけてあります。

そしてなぜか赤べこでアルバイトをする明日郎。意外とエプロン姿が似合っています。
なぜ赤べこでアルバイトをしているのかも本編をお楽しみに。

この幕では、旭に焦点が当てられていて旭というキャラクターを掘り下げています。

旭が「無限刃」を狙う組織と関係があった理由が語られていて、旭もなかなか苦労しているキャラクターです。

さらに、物語後半でキレた明日郎が「あの技」を使います。

『てめえは俺の邪魔をすんじゃねぇ!! ソイツの邪魔もすんじゃねぇ!!』

そこに、理性を失い暴走した明日郎を止めるために剣心が現れます。

『弥彦 逆刃刀を拙者に』

明日郎と刀を交え、剣心も飛天御剣流で応戦します。

そして剣心は明日郎を沈め、旭も神谷道場に居候になります。道場にはかつての賑やかさが戻って来ている様子。そしてなんと、亡くなったはずの薫の父・神谷越路郎が函館の地で生きていた。

剣心達は越路郎に会うため北海道へ。

そして第一幕ラストには『あの男』の姿が。

もう第一幕からボリューム感たっぷりなお話となっております。

第二幕 函館山 交戦


この幕では、一旦話が北海道に変わります。北海道にてどうやら異変が起こっている模様。函館山がストーリーに関係してきます。

『…調べがついているなら わざわざ問うな
阿呆が』

るろ剣ラストで、斎藤がなぜ北海道へ異動したのか理由が語られています。そして新たな強敵の出現と新たな戦いの始まりとなります。

東京では、剣心達が北海道へ行く準備を始めます。剣心達が北海道へ行く理由は第一幕を読んでいただければわかります。

剣心達は北海道へ行くが、弥彦は道場に残ると言い出します。道場を空けておけないのと、出稽古やらなんやらがある様子。また、新キャラ三人組も北海道へは行くつもりはないらしいです。

弥彦がすっかり大人になっていて、本当にデカくなっています。私はとうに弥彦の年齢を超えてしまっていますが、まるで弟の成長を見ているような気分。

剣心もきっとそんな気持ちで、弥彦を見ているのかも知れません。剣心は弥彦が道場に残るのを優しく受け止めます。二人の絶対的な信頼が伺えるいいシーンです。

しかし、薫には不安がありました。
弥彦の不安ではなく、剣心の不安です。ここでも弥彦はしっかりと薫を激励します。

剣心だけではなく、薫もすっかり弥彦を頼りにしています。薫と弥彦、喧嘩ばかりしていた二人の関係性がガラッと変わっています。

薫の不安とは、剣心の体調の面。かつて剣心は五年以内に飛天御剣流が撃てなくなると宣告されています。薫曰く、剣心の体力も一段と落ちている様子。

しかし、剣心は困窮している人や弱者を護るためなら否応なしに剣を振るいます。それが東京だろうが北海道だろうが、変わりません。薫にはそんな不安がありました。

もちろん弥彦も痛いほど理解しています。

そこで、弥彦は剣心にもう一度腕を試してくれと申し出ます。体力、気力、そして飛天御剣流が本当に撃てないのか、体調が本当に限界なのかどうかそれを弥彦自身で見極めるために。

『北海道に行く前に もう一度 俺の腕を試してくれ! 半年前のあの時の様に!!』

ここで第二幕は幕を閉じます。

弥彦の申し出は予想外の結末でした。本当に弥彦は大きな男になっています。顔立ちも凛々しくなってますしね。二幕は弥彦の成長を感じるお話でした。

第三幕 弥彦の刀


腕試しを申し出た弥彦を剣心が承諾します。
かつて、弥彦は剣心と立ち会っています。その時よりも弱っているのかどうかがわかるのは弥彦のみです。

場所は変わって広い河原?へ。
そこで、剣心と弥彦は刀を交えます。この闘いはものすごく熱いです。詳細を細かく書きたいのですが、完全に良いところなので割愛します。

結果だけ書けば、弥彦は安心して剣心を送り出します。

『憧れて 夢見た姿とは 違うけど』『なんとなく少し寂しいだけーー……』

かくして、剣心達は北海道・函館へ出発します。なぜか新キャラ三人組も一緒に船に乗っていました。その辺の理由は次巻で明かされることでしょう。

そして剣心達は北海道へ。そしてあの男がーー

弥彦が剣心達を送り出すにあたって、ものすごく精神的な成長が見られるシーンがあるのですがものすごいとだけ書いておきます。

本当に結構ジーンと来ます。ずっとるろうに剣心を読んできた人には尚更心に響きます。
私は、恥ずかしながら目からよだれが出ました。

年取ると色々とゆるくなりますね(´・ω・`)

まとめ


るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-を読んで、感じたことはやっぱり面白かったというのが一番です。月並みな感想で気の利いた事が書ければ良かったのですが、素直な私の気持ちです。

新しい登場人物、新しい舞台、新しい強敵。私が想像していたよりも遥かに濃いボリュームの内容となっております。

本編を終了して19年。これまでに色々、作品展開がありましたが、るろうに剣心はますますパワーアップしています。明日郎達や剣心達が北海道でどんな活躍を見せてくれるのか、二巻も楽しみです。

現在ジャンプSQにて絶賛連載中ですので、気になる方は一巻を買って読んで頂いたあとに、雑誌の方でも読んでください。コミックスをすでに持っているあなたも、是非もう一度一巻を読んでください。

読めば読むほど、あなたもるろうに剣心が好きになっていきます。トリコになっていきます。

以上で『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』のレビュー?記事を終わりとさせていただきます。

ちゃんとレビューできていたでしょうか?かなり不安ですがまたお付き合い下さい。

ありがとうございました。