自分の子供をちゃんと見られないのならプールなんざ連れて来るな!
こんにちは。ひろきてぃです。
あなたはこの夏プールへ行きましたか?
連日暑いので、夏といえばプールですよね。
最近、水泳の池江璃花子選手が6冠を達成しました。またまたプール・水泳ブームが来そうです。いやはや彼女の力には驚かされるばかりですね。
さらなる活躍を期待したいです。
話が逸れましたが、プールというのは、楽しいものです。普段とはまるで違う非日常的な体験ができる場所です。
そもそも水着姿で、歩き回れるのが日常的ではないですね(笑)
あなたの幼い頃プールの思い出ってどんな感じでしたか?
プールサイドを走ったり、プールに思いっきり飛び込んだり、逆立ちをしてみたり、鬼ごっこをしてよく怒られりしたのでは?
危険な場所へ行ったり危険な物に触ったら、当然大人やプールスタッフに怒られます。
小さい頃は「なんで怒られるの???」という感じで、なぜ自分や友達が注意されているのか理解出来ませんでした。
しかし、長い時を経て、プール監視員という仕事についてみてようやく理由がハッキリしました。
プールには場内規則というものがあったんです。恥ずかしながら、私は小さい頃全然気にする事なく遊んでいました。
でも、本当に小さなお子様にはルールなんてわからないですし、仮に小学校くらいだったとしてもルールなんて深く気にして遊ぶことは少ないと思います。
そう。深く気にしないのです。「子供」は。
「大人」それも……子供を持つ親の立場ならどうでしょう?
場内規則を気にせず子供を放置して、我が物顔で施設を利用してもいいのかという話です。
あなたが客として利用していたとしたらどうでしょう?親なりスタッフなりがなんとかしろよって話になりますよね。
私は、プールに子供連れで来ても一向に構わないと思っているのですが、現役プール監視員の私が言いたいことはただ一つ。
『自分の子供をちゃんと見られないのならプールなんざ連れて来るな』
ということです。
今回は、、プールを気持ちよく楽しく安全に利用して頂きたいと思い、我々の気持ちと実際のプールはこんなんだよってことを書いていきます。
目次
子供を注意しない親・できない親
これはプールに限ったことではありません。あらゆる場でこのような場面に出くわします。そんな場面を見る度に、子供をペットの代わりにでもしているのかと思ってしまいます。
例をあげると、電車内、ファミレス、遊園地、デパート、スーパーなどがありますね。はしゃぎながら走り回ったり、遊んだり、そこらの物をいじったり奇声をあげてわめいたりして。
大人はそんな子供達をうるさい、邪魔、うっとうしいと心の中では思いながらも注意するわけでもないし、いちいち言いません。
なぜなら「他人の子供」だから。
一昔前なら、悪いことをすれば必ず大人に叱られたりしていました。身近な大人もいれば見ず知らずの大人もいました。そうやって怒られ、叱られながら良いことと悪いことを学んでいきました。
しかし、今は違います。
子供に声をかけただけで、不審者、犯罪者扱い。まして注意などしようものなら、虐待など何を言われるか分かりません。
こんなふうに、身近な大人が声をかけられなくなってきている今の世の中もおかしいと思いますが私が何よりおかしいと感じているのは「親」です。
親からしてみれば、しっかり子供を監督しているつもりなんでしょうが、こちらから見ていると、本当にただボーッと自分達の子供を眺めているだけに見えるんですよね。
親は親で自分勝手に楽しんでいるか、ただボーッと眺めているだけで、プールで足のつかない子供がフラフラどこかへ歩いて行っても声も出さないし、見てもいないのです。
見かねてスタッフが声をかけると
『見ているから』
『誰かが見ているから大丈夫』
いやいや、誰が見てんのよ。って話です。
誰も、お宅の子供なんて気にしてないよ?と言いたいです。我々も、子供だけを見ている訳ではありません。来場しているお客様全員を監視してるんです。
私はそんな状況が常々おかしいと思っていました。
なぜ、親が注意しないのか…
私はプール監視をしながら、苛立ちを隠せませんでした。
思い知らなければわからない?
プールの床は思いのほか滑りやすくなっています。水で濡れていれば大人でも転びますし、小さな子供が走ったりすれば間違いなく転びます。
小さな子供ほど、全力疾走しますのでいきなりは止まれません。小さな子供ほど、スタッフが声をかけてもわかりません。
子供が勝手に転んで、痛い思いをするのは正直別に構いません。痛い思いをして覚えればいいんです。
しかし、床がコンクリートになっている施設が多く、頭を打つと大怪我の元になります。腕や足を打つと骨折などにも繋がります。
また、足のつかない水深のプールに誤って落ちてしまった場合も、小さな子供なら一瞬で溺れます。
そうなった場合、スタッフが溺れた子供をすぐに引き揚げ、救命措置に入りますが、 救急車の手配をかけなければいけないので、一時的に営業を止めなくてはなりません。
営業を止めると、利用していた他のお客様にも多大な迷惑をかけてしまいます。もし、AEDなどを使用した場合、営業出来なくなります。
自分の大切な子供だけではなく、他人にも迷惑をかけてしまいありとあらゆるものを巻き込んでしまいます。
場内規則もきちんと日本語で書いてあります。表示が大きかろうか小さかろうが表記されています。日本語が理解できるならわかるはずです。難しいことは一切書いていません。
事故、怪我なくプールを利用していただきたいのはスタッフも同じです。
子供はペット代わり?
子供と楽しく遊んでいただきたい気持ちはあります。子供と楽しく利用している家族を見ているとほっこりします。
しかし、自分の子供を注意できない、叱れないのは、親としてどうなのかと思います。
そんな人達は、親としての性能が低すぎます。親として、人としてどうなのか問いたくなってきます。何が良くて何が悪いかすらわかっていない人間が親なんてやっていいのでしょうか。
子供はペットの代わりではありません。好き勝手に遊ばせて走り回ったりさせるだけのために連れてくるならどっかの公園にでも連れて行ってください。
我々プール監視員の力量不足や、業務怠慢であるならばいくらでも文句を言っていただいて構いません。
親の躾不足や注意散漫で、こちらに責任を擦り付けられても困ってしまいます。スタッフに言われるのが気に食わないなら、自分達で言われないように努力をするべきです。それくらいできないのならどうしようもありません。
子供を失って悲しむのはあなた達です。
親だけの責任でもない
とはいえ、ここまでの話は監視員が仕事をきちんとしていることが前提です。監視員が仕事をしないで、全然プールを監視していないのなら何か起こったときに、批判されるのは当たり前です。
子供を見ない親だけを責めることはできません。
施設の掲示物などにも気を配らなくてはなりません。親が見ていないと感じるなら、大きくする、見やすくするなど工夫が必要です。これは私の働いている現場でも言えることです。
また、規則が浸透するように現場作りをしたりスタッフ同士連携を取って、少しずつでも危険なことをつぶしていけば、事故や怪我を減らす事が可能です。
子供を連れてくるなら責任を
中には子供が飛び込んだり、走ったりしていたら注意している親もいます。「何を当たり前な」と思われるかも知れませんが、そんなお客様を見ると「お、ちゃんとしているな」と関心してしまいます。
同じ「子供を」持つ「親」という立場がありながら家庭によって「質」の差が出てしまうのはなぜなのでしょう。
うちはうちよそはよそ。
実際はこれでいいのです。みんな違ってみんな良いという言葉があります。そもそも「子供」と「親」だって違う別々の人間ですからね。
しかし、何かをするにしても必ず規則があります。それは、プールに限らず公共の施設を利用する以上必ずついてまわるものです。
そこに「うちはうち、よそはよそ」はいりません。規則を全て守ることは難しいとしても最低限のルールは守るべきです。
他の利用者もいます。
きちんと利用している人に迷惑がかかります。
『自分の子供をちゃんと見られないのならプールなんざ連れて来るな』
接客という立場的にダイレクトかつ堂々と言えませんが、これは何度でも訴えたいです。
あなたにはこんなふうに考えながら気持ちよく利用していただきたいと願っています。
読んでいただきありがとうございました。